ぺスケラ メーカーズ・ディナー
2019年6月22日
スペインの有名ワイン、「ぺスケラ」を造っている醸造家であり、スペインワインの革命家とも呼ばれるアレハンドロ・フェルナンデス氏の娘オルガ・フェルナンデスさんが来日しました。
オルガさんを囲んでのメーカーズ・ディナーがモダンスパニッシュレストランの「サンパウ」で開催されました。
ボデガの特徴として、赤はテンプラニーリョ、白はアイレンを単一で使用することにこだわりを持ち、赤はテンプラニーリョ100%でテロワールの個性の違いを表現しています。
ティントぺスケラクリアンサをティスティングしたロバート・パーカー氏が「スペインのペトリュスだ」と絶賛したのは有名な話です。
<ワインリスト>
・アレハイレン クリアンサ 2015
・ティント ペスケラ クリアンサ 2006
・コンダード デ アサ クリアンサ 2006
・アレンサ グランレゼルバ 2009
・ティント ペスケラ グランレゼルバ ミレニウム 2009
洗練されたお料理と共に頂きました。
アレハイレンクリアンサはボデガ唯一の白ワインでアイレン100%。
ナッティーでコクのある旨味とトロッとした濃厚な味わい、余韻が長く、ここまで丁寧な造りで上品なアイレンは初めてでした。
ペスケラクリアンサとアサクリアンサは40キロ離れた畑にあります。
同じ哲学、同じ造り手のものだが、いかに土壌と気候が変わっただけでアウトプットされるものがどれだけ違うかを味わってほしいとのことでした。
ちなみに2006ヴィンテージはもう市場に出ておらず、この夕食会の為に持参されたものです。
ペスケラはドライフルーツやカカオ、バニラ、なめし革のニュアンスでとてもエレガント、アサは黒系果実とスパイスのアロマで凝縮感があり、男性的な印象でした。
ミレニウムは、フレンチオーク樽で30ヶ月熟成されたフェルナンデス最上級キュヴェで、カシス、ブラックベリーなどの黒系果実やドライイチジク、リキュールなどのニュアンスがあり、豊かでしなやかなタンニン、力強くもとてもエレガントなワインでした。
憧れの生産者の素晴らしいワインと洗練されたスペイン料理を堪能させて頂き、とても貴重な時間を過ごすことができました。
文責 スタッフK(ワインエキスパート)